こんにちは、ズエンです。
ベトナム南部の玄関口となるホーチミン・シティから車で南へ約3時間半。メコンデルタで最も大きな都市となる水の都カントー。その名物といえばメコン川の支流で開催される水上マーケットです。メコンデルタの特産品を載せた大小100以上の船が集まり、毎朝6時頃からお昼ぐらいまで売り買いされます。発展が著しいベトナムの中でも、この国の素朴な原風景が残るカントーをご紹介します。
ところで、カントーってどんなところ?
この地域はメコン川から多くの分流が生まれ,無数の運河が縦横無尽に走っています。そのため、昔から陸路よりも水路が発達し、そこに生活基盤が形成されてきました。そんなメコンデルタ地方独特の生活や文化が、国内外の旅行客を魅了しています。2度目のベトナムで今人気なのがメコンデルタ地帯なんです。
カントーでは、その美しい佇まいからフランス人監督の映画「愛人/ラマン」をはじめ、度々映画のロケ地となった「ビントゥイの旧家」も見逃せません。コロニアルと中国の折衷様式は「ベトナムのもっとも印象的な建築物トップ100」にも選ばれていいます。
カントーは古くから米どころとしても有名な土地。川沿いには作りたてのライスペーパー販売店があります。中でも半なまタイプの米麺「フーティウ」は、ここでしか変えない逸品。冷凍庫で保存すれば1ヶ月は持つそうですのでお土産にもちょうど良さそうです。また、濃厚なスープがクセになるカントーのご当地麺「ブンマム」もお試しあれ。
カイラン水上マーケットへGO !
朝7時、観光客の拠点となるカイケー地区からツアーボートに乗り込みます。ツアーボートは船の大きさや人数によって料金はさまざまですが、簡単で明瞭なのがホテルでの申込み。例えばヴィクトリア・カントー・リゾートではホテル専用のツアーボートを保有しており、出発もホテルの桟橋。料金は1人945,000ドンとちょっとお高めですが、優雅な船上での朝食付。
カイラン水上マーケットまでは20分ほど。途中には、メコン川特有の先端の網を川に下ろして魚を捕る漁船や川辺で生活する人々たちの生活を垣間見られます。メコン川はチベット高原の源流から始まり、中国、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジアを流れ、ここベトナムへ。河口の町カントーで終わるアジア有数の大河は、豊富な食料や水を生み出し、ここに暮らす人々の生活を豊かにするとともに、貴重な財産なのです。
川幅が狭くなってきた頃、大小幾つもの船が縦横無尽に移動するカイラン水上マーケットに到着です。大きい船は卸売船。農家から収穫された野菜や果物を買って、それをまた売ります。私たちは小舟に乗ったおばちゃんから品物を買います。
船には長い竿が掲げられていて、竿にはスイカやキャベツ、カボチャなどがつるされています。これは何を売っているかが一目でわかる看板のようなもの。他にも、フォーやコーヒーなどの食べ物や飲み物を売る舟や、ジュースやお菓子を売る雑貨屋などもあります。
果物はその場で切ってくれるので、この地域の特産でもある美味しいフルーツを買ってみてはいかが?
最近は、ハウスボートで数日かけてメコン川を巡るクルーズも欧米を中心に人気があります。ゆったりと流れる母なる川を旅するのも楽しそうですね。
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